#保育士辞めたい!ちょっと待って、派遣なら続けられるかも
保育士辞めたい
保育士の離職率は約10%、新卒保育士に限ると、うち約半数は3年以内に離職しているそうです。
ツイッターでは「#保育士辞めたい」というツイートも多くみられます。
せっかく資格を取ってあこがれの仕事に就いたのに、なぜ退職してしますのでしょうか?
退職理由の多くは「待遇面」「仕事量」「人間関係」などがあげられます。
しかし、こんなデータもあります。「退職の原因が解消された場合、辞めずに続けるか」という質問に約60%の方は「続けたい」と答えているそうです。保育士の職場環境を改善していくことは保育士不足解消の重要なポイントになるといえるでしょう。
保育士を辞めて、まったく違う職種に転職を考える方も多いでしょう。
だからといって、安易な行動は禁物です。保育士を辞めて転職しても、厳しい現実が待ち受けている可能性もあるのです。
保育士から他の職種への転職は非常に難しいという現状もあるようです。
保育士の転職
専門学校卒業の保育士の場合、資格を使う仕事であれば、専門学校卒業であることを評価してもらえるのですが、他の職種では高卒として扱われやすいです。また、保育士は特殊な職業であるというイメージが影響して、社会人経験があるにもかかわらず採用されないケースが多々あります。特に、男性保育士の転職が難しい傾向にあり、何度も不採用になって自信を喪失してしまう人もいるようです。
また、保育士として働きながら、その合間の時間を使って就職活動をするのはとても大変なことでしょう。保育士という仕事柄、残業は避けられませんし、自由に休みを取ることも難しいですよね。退職してから、就職活動をするという方法もあります。ただし、自己都合での退職は失業保険の受給が3カ月先になること、もらえる金額は半年間の平均給与の半分程度になることには注意しましょう。
働き方を変えてみる
働き方を変えることで「保育士」を続けるという選択肢もあります。
異業種へ転職する難しさを考えたら、保育士の資格と経験を活かせる職種を選んだほうが得策なのではないでしょうか。
例えば介護職は、福祉関連の資格取得者のほうが有利になります。介護士と保育士が学ぶ科目には共通する内容が多く、仕事にも共通点がみられます。他にも、病院内保育施設は、近年ニーズが増えている仕事です。看護士など病院で働くスタッフの子どもを預かる「院内保育所」と、病気の子どもを預かる「病児保育」があり、どちらも保育士免許が必要とされています。また、ベビーシッターや託児アルバイトも保育士免許があると有利です。自動車学校や美容院、ホテルなど、託児を行う施設も増えています。
また、保育の業界にも「派遣」という雇用形態があります。
正社員に比べて派遣社員は、自分のライフスタイルに合わせて柔軟な働き方ができる点がメリットです。例えば、「残業はしたくない」という条件を派遣会社に伝えておくことで、残業がほとんどない職場を探してくれます。給料が安いという問題も、そもそもの時給が派遣の場合は高めの設定ですし、残業した分はきちんと支払われるので安心です。保育士を辞めたいと思ったときは、ハードルの高い異業種への転職よりも、派遣という働き方も検討してみてはいかがでしょうか?
学童
前の記事<<幼稚園教諭資格の有効期間は?更新方法の流れを知っておこう!
次の記事>>保育士が無期雇用派遣で働くときのメリットやデメリット