保育士不足を解消!子育て支援員とは?
子育て支援員
子育て支援員は、2015年から新しく設けられたもので、国が認定しています。主に子育て経験がある主婦を雇用して、子育てに関する仕事を担ってもらう認定制度です。保育士は国家資格なのに対し、子育て支援員は民間資格になります。該当する自治体の研修を受けると取得できるため、保育士不足の解消に役立つでしょう。また、保育士の仕事を間近で見ることができ、その経験を活かして保育士になる人もいます。
子育て支援員は育児経験のある人が求められていて、出産や子育て後に社会復帰する場として向いているでしょう。研修を受ければ有資格者になれるため、保育所などで採用されやすくなります。また、研修時間は約20時間と短く、大学や短期大学などの教育機関に通う必要はありません。国家資格は1年に1回しか受験できませんが、子育て支援員は短期間で資格を取得できます。
こんな人に
子育て支援員に向いている人とは、育児経験を活かして社会復帰がしたい人です。また、子供の世話をするのが好きで、子供と楽しく過ごせる人が向いているでしょう。子供達の様子を観察し、いつもと違う点に気付ける注意力がある人も合っています。子育て支援員が一人で子供達を見ることは少ないです。しかし、責任感を持って仕事をする人が求められています。子育て支援員の仕事は基本的に補助ですが、幅広い業務を任されることもあるでしょう。保育対象は0歳~5歳ぐらいの乳幼児だけでなく、学童クラブの小学生も対象になります。働く機関によって保育補助をする相手が異なるため、その人に合った場所を選択できるといいでしょう。
どうすればなれる?
子育て支援員になるためには、それぞれの自治体で行う研修を修了することが必要です。研修費がかかる自治体もありますが、多くの自治体は無料で研修を開催しています。約20時間の研修を修了すると、小規模クラスの保育補助として仕事に就けるのです。子育て支援員の研修は、基本的に無資格でも構いません。しかし、保育士の経験がないと受けられないコースもあります。
研修を受けることができるのは、その地域に在住または在勤している人です。在勤者の場合、保育や子育て支援関係で働いていることが条件になることもあります。また、子育て支援や地域保育に興味があり、子育てに関する仕事をしたいと考えている人です。さらに、年齢制限を設けているところもあります。一般的には、働き始める時に20歳以上65歳以下であることが条件です。
研修内容は子育て支援員の基礎を学ぶ「基本研修」と、保育事業の専門的知識や技術を学ぶ「専門研修」があります。基本研修は子育て支援の基礎を学ぶため、必修科目です。専門研修は、働きたい職場によってコースを選択します。保育所や学童クラブでは、保育対象者の年齢や保育内容が大きく異なるため、職場に合わせた専門的知識を習得することが大切です。「地域保育コース」では、少人数の家庭的保育や小規模保育所で働くための知識を習得します。「地域子育て支援コース」では、地域の子育て支援拠点として設けられた「子育てひろば」などで働くためのものです。親子交流や相談会などのサポートをします。「放課後児童コース」では、学童クラブで働き、放課後児童支援員の補助として働くためのものです。「社会的養護コース」では、児童養護施設や乳児院で働くための知識を習得します。